Musique Théâtre Francophonie (MK企画)

音楽と演劇とフランス語圏文化に関わるイベントの企画・制作

文学講座:中世フランス文学の楽しみ@フォンス・フローリス古楽院(2023/1/8、15、22)

 

MK企画主宰、中世フランス文学・演劇研究者の片山幹生が、2023年1月にフォンス・フローリス古楽院で中世演劇と中世抒情詩についての文学講座を担当します。

Zoom講座です。

LM文学講座:中世フランス文学の楽しみ

講師: 片山幹生
  • 第1回 1月8日(日)17:00-19:00
    第2回 1月15日(日)17:00-19:00
    第3回 1月22日(日)17:00-19:00
  • 受講方法:Zoomによるオンライン (アーカイブ動画あり 視聴期間2023年3月31日まで)
  • 受講料:1回3,000円 全3回通し7,500円

 

レクチャーでは、中世の演劇と抒情詩について、音楽史との関わりを考慮にいれつつ、わかりやすく解説します。教会で聖職者が演じた典礼劇、旅芸人によって街角や宮廷で歌われた抒情詩、都市の住民たちが町の広場で上演した中世フランス語劇の三つが講座のテーマです。

ラテン語の宗教劇「典礼劇」は、9世紀から16世紀まで、ヨーロッパ各地の教会で聖職者によって上演されました。グレゴリオ聖歌から派生した典礼劇は教会の典礼と関わりを持ちつつ、独自のドラマ性を発展させます。この講座では典礼劇の成立と展開、特徴について作品抜粋の紹介とともに解説します。

第2回の講座、「宮廷の愛と田園の恋〜中世フランスの抒情詩で歌われた愛のかたち」では、中世抒情詩の主要なジャンルと形式を概観し、当時の抒情詩の主要な主題であった「宮廷風恋愛」について解説します。実際に中世フランス語の原文を音読し、歌詞の内容の解釈にも踏み込んでいきたいと思います。

第3回の講座は、中世に都市の広場で住民たちによって上演されていたフランス語の演劇についての話です。中世劇には、聖史劇/受難劇といった宗教劇だけでなく、ファルス(笑劇)など世俗的な演劇もありました。講座では13世紀から16世紀に至る中世フランス演劇の豊かで多様な世界を紹介します。

全三回ですが、関心のある回だけの受講も可能です。多くの方のご参加をおまちしています。詳しくはフォンス・フローリス古楽院のウェブページをご覧下さい。

www.fonsfloris.com