日時:2021年12月19日(日)14時開演(13時半開場)
会場:マリーコンツェルト(東武東上線中板橋駅)
出演:小坂理江(中世ハープ、歌)、富本泰成(歌)、鈴木美登里(歌)、天野寿彦(中世フィドル)、片山幹生(解説、語り)
●チケット取扱
・東京古典楽器センター:03-3952-5515
・小坂理江Web(オンライン決済可):
https://www.riekosaka.com/shop
●メールでの予約・問い合わせ :MK企画 mkkikaku2021@gmail.com
[全席自由] 前売4000 円/ 当日4500円/ 学生2000円(学生扱いはメールのみ)
Je puis trop bien ma dame comparer わたしは愛しいわが貴婦人を
A la harpë, et son gent corps parer ハープにたとえて語ることができます
De .xxv. cordes que la harpe a, ダヴィデ王も愛奏したというハープの25本の弦で
Dont roys Dauid par maintes fois harpa. あの優美なお姿を飾ってみましょう
(ギヨーム・ド・マショー、《ハープの賦》冒頭)
14世紀フランスを代表する作曲家・詩人のギヨーム・ド・マショー(c.1300-1377)は、長編詩《ハープの賦》で自らをダヴィデ、オルフェウスという神学的・神話的なハープ弾きに重ね、ハープを詩人が愛する貴婦人の美徳にたとえることによって、ハープが象徴する全宇宙の調和から宮廷風恋愛のミクロコスモスの調和までを語っています。このレクチャー・コンサートでは《ハープの賦》の読解を核に、中世ハープの音楽世界とそこで歌われた優雅な宮廷風恋愛の美学をことばと音楽の両面から楽しんで頂きたいと思っています。前半のプログラムはマショーの《ハープの賦》と世俗歌曲を中心にし、後半はハープの図像とともにことばと楽譜が描かれたジャコブ・サンレーシュの《メロディのハープ》ほか、マショーの音楽・文学の美学を受け継いだ中世後期の作曲家・詩人による定型叙情詩・歌曲を取りあげます。《中世の秋》の宮廷で、結晶のような輝きを放っていたことばと音の世界をお楽しみ頂ければ幸いです。
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プログラム
ギヨーム・ド・マショー Guillaume de Machaut:
・《ハープの賦》Le Dit de la harpe
・《涙せよ、愛する人よ》Ploures dame
・《私の心には不協和が》En mon cuer ha un descort
・《ダヴィデのホケトゥス》Hoquet David
・《バラの花、ユリの花、春》Rose, liz, printemps
・《私の終わりは私の始まり》Ma fin est mon commencement
フランソワ・アンドリュー François Andrieu:
・《武人たち、恋人たち/ああ、あらゆるメロディのなかの花》« Armes, amours / O flour des flours »
ボード・コルディエ Baude Cordier:
・《美しく、善良で、賢き人よ》 Belle, bonne, sage
ジャコブ・サンレーシュJacob Senleches:
・《メロディのハープ》La Harpe de mélodie
ソラージュ Solage:
・《頭から湯気を立てて男が怒り狂っている》Fumeux fume par fumee、ほか
[演奏曲は都合により変更される可能性があります]