Musique Théâtre Francophonie (MK企画)

音楽と演劇とフランス語圏文化に関わるイベントの企画・制作

2023/12/26(火)-27(水)竹中香子の「ちょっとだけ“めんどくさい”俳優になるためのワークショップ」Part2

演劇教育の可能性と俳優の「尊厳」について考える《レクチャー+ワークショップ》です。 Zoomで行う【座学編】ではフランスの演劇教育について、竹中香子さんがご自身の体験にもとづいて語ります。【実技編】では、座学編の内容を基づいたワークショップを少人数(16名)で行います。【座学編】のみの受講も可能です。演劇関係にとどまらず、教育関係のみなさまにも参加していただきたい講座です。

1. 日時

  • 【座学編】2023年12月26日(火)19:00-21:30(Zoom開催、アーカイブ配信あり)[【座学編】のみの受講も可能]
  • 【実技編】2023年12月27日(水)18:00-21:30(高田馬場 新宿区立戸塚地域センター)[【実践編】の受講料金には、zoomでの【座学編】の料金も含まれています]

2. 会場

新宿区立戸塚地域センター(高田馬場駅徒歩3分)東京都新宿区高田馬場2-18-1
[二日目の実技編の会場となります。座学編は自宅等でご視聴ください]

3. 料金と予約

【座学編のみ】1500円(定員80名)
【座学編・実践編】5000円(定員16名)

4. 申込み先:

Peatixでお申し込みください。https://peatix.com/event/3768320

5. 問い合わせ

mkkikaku2021@gmail.com(MK企画 片山)

6. 主催:

MK企画、ハイドロブラスト

【プログラム】

座学編(26日):
座学編はZoom配信となります。
前半は、グランゼコール(Grandes Écoles)と呼ばれるフランスの高等教育機関における国立高等演劇学校での俳優養成教育課程(3年)、後半は、コンセルバトワールなど行政機関が運営する芸術教育に携わる教員を養成する「フランス演劇教育者国家資格」取得のための教職課程(1年)について、実体験としてお話しさせていただきます。教職課程では、演技にまつわる授業だけではなく、芸術鑑賞や対話教育も積極的に取り入れられ、「他者とつながる」方法としての演劇の実践を学びます。また、移民国家としてのフランスにおける演劇教育として、貧困地域で育った子供たちや、さまざま宗教及び政治背景を持った子供たちの「自己肯定感」を高める役割にも言及します。

 

実践編(27日):

実践編では、座学編でお話した内容をもとに、フランスにおける俳優教育をアレンジし、俳優が単に戯曲や演出家の指示に従って、演技をする受け身な存在ではなく、ひとりのクリエイターとして創作に関わるアーティストであるという「尊厳」を養う、という観点から実技を交えて俳優教育の実践を行います。演劇経験が全くない方の参加も大歓迎ですし、実技は行わずに、「ディスカッション」のみに参加というスタイルも可能ですので、お気軽にご相談ください。

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【ワークショップ開催にあたってのハラスメント・ガイドライン】

MK企画では参加者の個性と多様な表現を認め、互いに尊重し合い、安心して受講できる環境づくりに努めます。健全なワークショップが行われるように以下のガイドラインを遵守致します。

  1. 参加者の個性を尊重し、暴言、威嚇、強要、人格の否定などあらゆるハラスメント行為を行いません。
  2. ジェンダー・性的指向・障碍・容姿・人種・民族・年齢・宗教​​​​等についての差別的・攻撃的な言動(戯曲等、古典や近代の作品で作者が時代劇など当時の表現で差別用語等を用いている場合を除く)を行いません。
  3. 事前に合意のない撮影や録音は行いません。
  4. 「アドリブ」含め、クラスやレッスン内容に不必要かつ不適切な身体的接触を行いません。
  5. 参加者には講師や参加者の前での発表を拒否する選択を認めます。
  6. 参加者のプライバシーを守るため、ワークショップ中に知り得た個人的な情報を口外しません

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【竹中香子プロフィール】

  • 2011年に渡仏し、日本人としてはじめてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格し、2016年、フランス俳優国家資格を取得。 パリを拠点に、フランス国公立劇場を中心に多数の舞台に出演。 2017年より、日本での活動も再開。フランスの演劇教育や俳優のハラスメント問題に関するレクチャーやワークショップを行う。 2021年、フランス演劇教育者国家資格を取得。  主な最近の出演作に、市原佐都子作・演出『妖精の問題』『蝶々夫人』、太田信吾作・演出『最後の芸者たち』。太田信吾との共同企画、映画『現代版 城崎にて』では脚本を担当。2022年度KIACレジデンスアーティスト。「第14回せんがわ劇場演劇コンクール」専門審査員。近年は、演劇の創作現場における日仏通訳を多数受け持つ。現在、太田信吾監督最新作『沼影市民プール』(さいたま国際芸術祭2023)で、初の長編映画プロデュースに挑む。

  • 今回のワークショップに関わる内容のブログ記事です。ぜひお読み下さい。
    竹中香子ブログ:「創作現場で俳優にこれだけは担保してあげたいふたつのこと。」